腓骨の役割とO脚の関係

腓骨(「ひこつ」と読みます)は膝下にある脛骨(けいこつ※すねの骨)の隣りにある細い骨のことです。

膝の横にポコッと出っ張りがあるのが分かりますでしょうか?これが腓骨。その一部、腓骨頭という部分です。

腓骨は衝撃吸収と足関節を自由に動かす為の役割を持つと言われています。

腓骨は細いといいましたが、どれくらいかといいますと、だいたい脛骨に対して4~5分の1くらいでしょうか。このように脛骨は体重を支えるのが得意ですが、対する腓骨は体重を支えることに適していません。

けれどO脚の人はこの腓骨に体重をかけた立ち方をしてしまいます。

そうなると腓骨にかかった重さを支える為に周囲の筋肉が硬まって対応します。

O脚では足首周辺の筋肉の異常な硬さが観察されますがこういうことが原因なのかもしれません。

体重を支えきれなくなった腓骨は、やがて本来おさまるべき所定の位置から逸脱してしまいます。その影響は足関節にまで及びます。

これが腓骨を中心にみたO脚です。

ここからは個人的な見解なんですが、

一般論として腓骨は体重支持に不適格とされています。確かにそう思います。

でも「支持」とまではいかなくても、「つっかえ棒」くらいの役割は果たしているのでは?と思っています。

現にO脚の矯正を行っていて感じる事は、腓骨の位置がズレたままだとなかなか改善しないものが、“つっかえ棒”を元の位置に戻してあげると支えが出来て状態が良くなるのです。

何の役割も果たしていない人体の中でもっともいらない骨などと言われることもある腓骨ですが、いらない訳がない!O脚を扱う私はかなり重要な骨であることを実感しています。

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2011年10月29日 | コメントは受け付けていません。 |

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